イメージしにくい事柄を記憶するには
スピード暗記術の第二プロセス「樹木型情報整理法」を紹介しよう。一般に樹形図とも言われるが、関連する事項を樹木に見立ててまとめていくこの手法は、大量の知識を系統立てて暗記するのに適している。たとえば、大学受験の日本史や世界史、あるいは司法試験などのように、細かい情報を暗記・整理しながら勉強するときにとても効果的だ。
それでは民法の『物件法』を例に、樹木型情報整理法について説明していこう。
まず、なるべく大きな紙(模造紙など)を用意して、真ん中に木の幹として、本の要となる部分、つまりタイトルを書き込んでほしい。
次に、各章のタイトルを木の枝のように書き込んでいく。『物件法』の場合は、第一章「総説」、第二章「物件の意義」、第三章「物件の種類」、第四章「物件の効力」、第五章「物件の変動」、第六章「占有」第七章「所有権」、第八章「地上権」、第九章「永小作権」、第十章「地役権」、第十一章「入会権」となる。
続いて、木の葉として各節のタイトルを書き込む。第一章の枝の周囲には第一章の節タイトルを、第二章の枝の周囲には第二章の節タイトルを…… という具合に書き込んでいく。
たとえば、『物件法』の第六章には「総説」「占有の意義」「代理占有(間接占有)」「占有の態様」「占有の移転」「占有の効果」「占有の消滅」「準占有」の八つの節がある。したがって、第六章「占有」の枝には八つの葉がつく。
このように目次などを樹木図にまとめ、本の構造を理解していくのが、樹木型情報整理法だ。
実際に自分で情報を書いてまとめていくことにより、本の内容を体系的に理解できるだけでなく、イメージカが刺激されるメリットもある。
(内容は書籍の出版時のものです)
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