釘に掛けて覚える… 掛けくぎ法:体結合法、思い出結合法、名前結合法
続いて「掛けくぎ法」を紹介しよう。実は前項で行なった「記憶力自己判断テスト1」のやり方が掛けくぎ法だ。掛けくぎ(釘)のように覚えたい事柄をイメージに引っ掛けて記憶する方法である。左脳が司る文字や数字の記憶は、インプット(記銘)がむずかしい。そこで、右脳のシーン記憶の力を利用して、覚えたい事柄を強い印象で脳に刻みつけるのだ。
記憶を手繰り寄せる手がかりとなる釘には、イメージや場面を使う。暗記をスムーズに行なうためには、釘は人間の身体や著名人の名前、思い出など、簡単にイメージできるものが相応しい。その中から、いくつかの結合法を例にして説明しよう。
体結合法は名前のとおり、体の部分と事柄をセットにして覚える方法だ。
大きな模造紙を用意して、人物の絵を描いてみてほしい。次に、髪や顎、耳や口など、身体のそれぞれの部分に覚えたい事柄を書き込んでいく。その際、書き込む順番はあらかじめ決めておこう。髪、額、目… という風に、頭の先から爪先に向かって数字を振っていくのである。つまり、1、2、3… と数字で覚える代わりに、身体の部分の順番で覚えるのだ。
身体の部分をイメージしながら暗記学習を行なうと、右脳のイメージカが刺激されるので内容が記憶に残りやすい。あなたの好きな俳優やタレントなど、イメージを掻き立てられる人物を選べば、さらに効果は上がるだろう。さあ早速、トライしてみよう。
体結合法は二十個までの事柄を暗記するのに適しているが、もし、それ以上の事柄を暗記したい場合は、思い出結合法を使おう。思い出結合法は1~30までの数字を釘にしている。カレンダーをイメージして、自分自身の勉強に取り入れていただきたい。
さらにたくさんの事柄を覚えるときには名前結合法だ。こちらは数字の代わりに、アからワまでのカナを釘にしている。
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