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速読の目の動きを定着化させる【3】順逆読みトレーニング
スライド読みが難なくこなせるようになったら、次は、第三ステップの順逆読みトレーニングだ。ここまでくれば、いよいよ速読の上級者への入口に差しかかったといえる。
このトレーニングは、スライド読みの応用形で、文頭から文末まで視線を滑らせるように文章を読む点は同じである。異なるのは、次の行へ移る際、スライド読みでは[行末→次行の先頭]へ視線を移動させたが、順逆読みでは[行末→次行の後尾]へ視線を移す点である。
【順逆読みトレーニングのやり方】
【1】一行の大部分(三分の二、あるいは四分の三)を、一目で視野に収めて、視線を下方へややスライドさせて残りを読む。
【2】そのまますばやく次行の後尾へ視線を移す。一行を下方から大部分(三分の二、あるいは四分の三)を一目でとらえる。
【3】視線を上方へスライドし、残りの部分を読む。
【4】続いて次行の行頭へ視線を滑らせる。【1】と同様に、わずかに視線を下方へややスライドさせて一行を読む。
【5】後尾まで到達したら、次行の後尾へ視線を移す。【2】、【3】と同様の方法で一行を読む。
【6】続けて【1】~【5】の要領で、一行ずつ視線をジグザグと縫うように読み進めていく。
おわかりいただけただろうか? スライド読みと逆スライド読みを交互に繰り返していくのが、順逆読みなのである。「文章を下から上へ読んでいくなんて」と驚いた人も多いだろう。確かに、逆スライド読みは、視線を下から上へと滑らせる読み方である。
だが、目は文字を映す器官であり、実際に文章を読むのは脳だ、との説明を思い出していただきたい。文章を逆に「見る」からといって、下から上へ「読む」わけではない。文章を逆さまに見たとしても、読解の段階では、きちんと順番どおりに処理されるので心配はいらない。
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