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知覚の高速化で読書スピードをアップ
「インターチェンジ効果」の原理については、先に説明した。一定時間、高速のスピード下にさらされているうちに、実際の速度と体感速度の間にギャップが生じる錯覚のことである。
車を運転しない方のためにインターチェンジ効果の例をもう一つ挙げよう。
スキーを上達させるテクニックとして、やや荒療治な方法がある。ボーゲンからパラレルへ移行途中の人を、いきなり難易度の高い斜面に連れていくのだ。急な傾斜を滑ると、否応なしにスピードが出る。もちろん最初は怖いが、スピードの感覚を体で覚えるには、この方法がもっとも手っ取り早い。転びながらも、何とか緩い傾斜のコースまで降りてくるうちに、次第にスピードにも慣れてくる。
スピードに対する恐怖が薄れれば、滑りも安定して腕が上がる。これもインターチェンジ効果の原理を利用した、能力向上トレーニングである。スキー以外のスポーツでも、野球やスケートなどインターチェンジ効果を用いた練習を行なっているケースは数多い。
SP式では、パソコンを使って読書にインターチェンジ効果の原理を導入している。これは、脳の処理スピード向上を目的としており、トレーニングを続けるうちに、これまで眠っていた能力を活性化させようというものである。
脳の処理能力がアップすることによって何が増えるかというと、一目で意味が読み取れる文節の数である。これまでは文章を一文節か二文節で区切って文章を読んでいた人も、トレーニングを続けるうちに処理能力が何倍も伸びる。一目で読み取れる文字の数が増えれば、読書スピードが上がるのは明らかだ。
「知覚の高速化」を訓練に取り入れることは、速読術マスターのポイントの一つ「スピード」の強化につながる。目を動かすスピードと、脳が情報を処理するスピードの両方がアップすることで、あなたの読書スピードは飛躍的に向上する。視野拡大トレーニングと視点移動トレーニングで目の筋肉が充分に強化されたら、次に紹介するトレーニングを開始しよう。
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