人間の記憶のシステム
人間の記憶は、《短期記憶》と《長期記憶》という二つのシステムからできています。
これを《二重貯蔵モデル》と呼びます。
図に示されているように、短期記憶と長期記憶は互いに矢印で結ばれています。
短期記憶から長期記憶でまたは長期記憶から短期記憶へと、両者の間ではデータがやりとりされています。
感覚記憶というのは、目や耳といった五感でとらえた情報です。ほんの一瞬で消えてしまう記憶です。
対象に特に興味を持たなかった場合、感覚記憶のデータは、すみやかに消去されます。脳が「これは必要だ」と判断したものだけ、情報は感覚記憶から短期記憶へ転送されるのです。さらに短期記憶への刺激をくり返すことで、情報は短期記憶から長期記憶へ転送されます。
あっさりしているようですが、人間の脳にも容量があるので仕方ありません。見たもの聞いたものをすべて記憶しようとすれば、脳はわずか数分でパンクします。
また、図でもわかるように、情報のやりとりは一方通行ではありません。長期記憶からデータの一部を選び出し、短期記憶へ転送する場合もあります。
これらの働きを行うのが、大脳の前頭前野にある《ワーキング・メモリ》です。
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