スピード暗記法:イメージ化
言葉を単純に言葉としてだけ理解するよりも、イメージ化したほうが理解も記憶も深くなります。
イメージ化できるものは、形態を持った具象的内容の言葉か、抽象的内容でも具象的内容に変換可能な言葉です。例えば、旅行という言葉でマイカーによる家族旅行をイメージしたとします。そのイメージは、車や家族や運転や道路など様々な言葉の意味を持っています。
ある単語の意味を表現すると、国語辞典の広辞苑には20万語以上にわたる語句が解説されています。百科事典や知恵蔵などの現代用語を入れると、言葉で解説されている語句はおびただしく、トータルで100万語にも及びます。ですから、言葉で表現できないものはないようにも思えます。
しかし、ピカソ等の画家の絵画を、実際に絵を見せないで、言葉でどうやって表現できるでしょうか。自動車ディーラーで気に入ったデザインや色の新車を見つけて、パンフレットなしで、言葉だけで、どのように車の良さを表現できるでしょうか。おそらく、10分の1も真実を伝えられないでしょう。まさに「百聞は一見にしかず」なのです。
私は、イメージも一種の言葉だと思っています。
手話にも、言葉に対応する身振り、手振りがあります。これは、一つずつ意味が決まっていて手話言語と呼ぶことができます。
イメージに関しては、国語辞典の用例と同じように複数の言語に分類することができます。ですから、例えばイメージ国語辞典のような辞典があれば、速読法の訓練に大いに役立つでしょう。
SP式でも単語イメージ訓練を行なっていますが、言葉を1つずつイラスト化して処理速度を速めていく訓練です。
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