イメージ・トレーニングでリラックス
「リラックス脳」である右脳の特性を生かした、イメージ・トレーニングについて、お話ししましょう。
これは、大脳の潜在能力を最大限に引き出す上で、非常に有効なトレーニング方法です。プロのスポーツ選手も、ほとんど例外なく試合前にイメージ・トレーニングを行なっています。
スキー ・ノルデイツク複合の荻原健司選手の例で説明しましょう。
荻原選手は、ジャンプで空中を飛んでいる姿勢を身体に覚えこませるために、イメージ・トレーニングを取り入れています。
段の上からジャンプする荻原選手の身体を、腕力のあるパートナーが下から両手で支えます。荻原選手はパートナーの手の上で、ジャンプのときの空中姿勢を保ちます。
身体のすみずみが空中での姿勢を記憶するまで、イメージ・トレーニングは続けられます。
このように、プロのスポーツ選手はイメージ・トレーニングを積極的に取り入れているのです。
イメージ・トレーニングはスポーツだけでなく、机に向かって行なう勉強や仕事にもきわめて有効です。プレッシャーから自分を解き放っために、普段からイメージ・トレーニングの習慣をつけましょう。
子供時代には、誰しも何かしらほめられた経験があるはずです。そのときの気持ちを思い出すのです。自分は駄目だとかまた失敗してしまうかもしれないといったマイナス思考は、なるべく持たないように心がけましょう。気持ちが縮こまっている状態では、実力をなかなか発揮できません。
イメージ・トレーニングは、継続して行なってください。やがて、かつてうれしかった経験がプラスの記憶として、大脳に形成されるようになります。成功した体験を思い浮かべると、自信や力がみなぎってきます。この点でプラスの記憶は、心身の集中力を高める効果があるのです。
試験やプレゼンテーション(発表)の前には、ぜひイメージ・トレーニングを実践しましょう。
煮詰まってきたと感じたら、適度な休憩をとるようにしてください。がむしゃらに勉強や仕事を続けたところで、脳が緊張したままでは、思うような効果は上げられません。
気を楽に保っていると、やがて大脳が本来の働きを開始します。
それでは、脳を鍛える具体的な方法については、次章以降でお話ししすることにしましょう。
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