暗記はタイミングが肝心
暗記力には個人差があります。英単語を一つ覚えるのにも、三回で覚えられる人もいれば、五回以上も繰り返さなければ覚えられない人がいます。この差は、どこにあるのでしょうか?
暗記の秘密は、シナプスにあります。シナプスをうまく使いこなせる人は、総じて暗記学習が得意です。
「覚えるためには繰り返せ」と前の節でお話ししましたね。
新しい情報を心内辞書へ書き込む記憶作業も、一度や二度ではなかなかうまくいきません。幾度か繰り返すことで、記憶は自身の知識として定着します。
それでは、みなさんにとってもっとも関心のある暗記力を向上させるには、いったいどうすればいいのでしょうか。
効果的な学習方法を紹介するために、ここでシナプスの特性について述べておきましょう。シナプスには、繰り返される刺激に反応する性質があります。先にお話ししましたように、ニューロンとシナプスの間にはすき聞が空いていますが、同じ情報を反復させているうちに、両者のすき間は次第にせばまっていきます。
新雪にシュプールを描くのは難しくても、誰かが通った跡をたどることなら、できるでしょう。
ニューロンとシナプスの聞を同じ情報が何度も通ることで、新たな道筋ができ、点線だった道が一本のなだらかな道となることで、情報の伝達がスムーズになります。ニューロンとシナプスのすき間を埋めることで、情報伝達の効率性は格段にアップするのです。
暗記力向上のカギは、シナプスが握っています。
シナプスの効率を高め、記憶力を増すには、反復学習のタイミングに注意してください。いくら暗記に反復が重要だからといって、やみくもに繰り返すだけでは、高い効果は期待できません。
まずは学習の十分後、次に一日後。その次に一週間後、一カ月後、半年後。徐々に反復のインターバルを延ばしていってください。シナプスを適度に刺激することで、新たな情報をより強い印象で心内辞書に刻みつけられるようになります。
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