第十一回 「超人的 キム式速読法」
キム式の写真記憶のお話をうかがっていました。写真記憶ができない生徒さんが多く出た、ということでしたが、その後はどうなったのでしょうか。
橘先生「そこで、マスターできなかった人たちがどうなったかというと、自分のやり方で速読教室を作っていく。
その辺が、日本の速読教室の歴史なんですけども、それは全部、ベースが韓国のキム式で、そこから、分化してきています」
永田「ということは、やっぱり写真記憶がベースになっているんですよね?」
橘先生「そうですね、写真記憶がベースになっている、あるいは加古さんが速読をマスターするときに、一緒に宗教的な訓練をしているわけですが」
永田「速読に、宗教を組みこむんですか?」
橘先生「丹田呼吸法とか、禅宗の訓練ですね。そのときに加古さんが、ある程度、自分の形にしたので、速読には一点凝視法とか、丹田呼吸法とかがつきものになってしまったわけです」
永田「アメリカで授業の一つとして、教えておられる速読法に禅宗は取り入れられているのですか?」
橘先生「全世界で、必ずしも丹田呼吸法などをやっているわけではありません。非常に宗教的なものですね。
日本では、そういうものが当たり前みたいな感じになっていてね。一点凝視法、丹田呼吸法、写真記憶がベースになっている所が多いですね」
永田「その成功率というのは、高いのでしょうか?」
橘先生「そういうような歴史があって、実際にやってみると、キム式ベースの速読をマスターできる人っていうのは、何千人に一人に近いぐらいの割合です。うちでもたくさんの人がトレーニングしましたけども、写真記憶のレベルまでいく人は、なかなかいないですね。
テレビでは、そういうものを、マスターした人たちが、本をぱらぱらとめくって、『内容を覚えてます』と放映したりしていますね。そういう形でやる速読というのが、実はメインになってしまっています」
確かに、超人的スピードで読む方がテレビに出ているのを、たまに見ます。
印象的ですね。まさに『超人的だな』というのが、私の感想です。
次号は再び、目や耳から入った情報が脳にどう入っていくかをお聞きしました。
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