リーディングスパン向上トレーニング…理解文字数を増やす
眼筋ストレッチ運動をやってみると、自分の視野がいかに狭いかが実感できるでしょう。それほど現代人の目の筋肉は衰えているということなのです。
さて、ウォーミング・アップをすませたら次はリーディングスパン向上トレーニングです。リーディングスパンとは、「ひと目で意味がとれる文字の数」という意味です。 通常、文章を黙読するときには、文字を文節で区切って意味をとらえています。視野が拡大し、複数の文節をひと目でとらえるようになれば、読書スピードは目にみえて向上します。
② 次に、両手を広げて周辺視野を意識しながら「景色を見るように」文字をながめます。 最初の理解文字数の二・四倍のところまで見ることができるようにトライしましょう。眼はカッと見開く感覚です。文字の意味が理解できるようなら、 眼球の斜筋がカメラの絞りの働きをして、視野を条件反射的に絞り込んでいることになります。 これではリーディングスパンは広がりません。このトレーニングのポイントは、あくまでも文字を「記号」として見ること。 意味を読み取ろうとせず、景色を眺める感覚でできるだけ広い範囲を見るようにしましょう。
③ ①で理解できた最大文字数のところにもどるようにしましょう。文章の上と下(横書きの場合は左右に) 人差し指をおき、 周辺視野を意識しながら一行の文字群をバランスよくながめます。文字を音声化しでもいいですが、目は動かさないように文字を理解してください。
視野の限界を超えると、端の文字がぼやけるようになるはずです。 徐々に目を慣らしながら、何度もくり返しトレーニングを行ってください。 例文は段階的に文字数がふやしてありますから、少しずつ視野が拡大していくのが実感できるでしょう。
ここで、リーディングスパン向上トレーニングの意義を理解していただくために、目がものを見るしくみについて説明しておきましょう。
目が映像をとらえるときのレンズの役割をしているのが水晶体です。レンズを通して映し出された映像は網膜で像を結びます。 水晶体がレンズだとするならば、網膜はフィルムです。 ただし、網膜のフィルムに焼きつけられる映像は均質ではなく、焦点を合わせている箇所は鮮明に、それ以外の場所はぼんやりと映ります。
読書のときも同様です。いくら現代人の視野が狭くなってきているとはいえ、たいていの人は文庫本の一ページくらいの範囲は一目でとらえられるでしょう。 しかし文章を読み始めたとたん、一文節か二文節程度のきわめて少ない文字に絞りこまれます。
この現象は、網膜の状態が一様でないことをしめしています。事実、網膜は莫大な数の神経細胞からなる集合体です。 目の中心には〈中心窩〉と呼ばれる領域があります。主に色をとらえる神経細胞が集まる高密度の領域で、最大視力をもっ場所でもあります。 レンズの役目をしている水晶体が焦点を合わせる映像は、中心窩にある受容体が受け取っているのです。
読書のとき目で追っている文字も、中心窩の受容体で映像をキャッチしています。その中心窩を取り囲むのが〈黄斑部〉と呼ばれる領域です。カメラがズーム・インした箇所の周辺部の映像を受け取る場所です。
中心窩と黄斑部は、長さでいえば5対12、面積では25対144の比率です。中心窩のまわりを覆う楕円形が黄斑部です。 人は常にどこかにピントを定め、そこを中心に対象物を見ています。
リーデイングスパン向上トレーニングを行うと、目がものを見る範囲が広がります。 視野が広がるにしたがって、中心窩がとらえる領域もそれに比例して広くなります。 つまり読書時に一目で判読できる文字数がふえるというわけです。
このトレーニングの目的は視野全体の拡大、ひいては中心窩がとらえる領域の拡大にあります。
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さて、ウォーミング・アップをすませたら次はリーディングスパン向上トレーニングです。リーディングスパンとは、「ひと目で意味がとれる文字の数」という意味です。 通常、文章を黙読するときには、文字を文節で区切って意味をとらえています。視野が拡大し、複数の文節をひと目でとらえるようになれば、読書スピードは目にみえて向上します。
リーディングスパン向上トレーニングのやりかた
① まず、目を動かさずにひと目で理解できる文字数をチェックします。 目を縦に(横書きの場合は縦に)動かしたらひと目では理解できていないことになります。 他の人に自分の目の動きをチェックしてもらうとよいでしょう。② 次に、両手を広げて周辺視野を意識しながら「景色を見るように」文字をながめます。 最初の理解文字数の二・四倍のところまで見ることができるようにトライしましょう。眼はカッと見開く感覚です。文字の意味が理解できるようなら、 眼球の斜筋がカメラの絞りの働きをして、視野を条件反射的に絞り込んでいることになります。 これではリーディングスパンは広がりません。このトレーニングのポイントは、あくまでも文字を「記号」として見ること。 意味を読み取ろうとせず、景色を眺める感覚でできるだけ広い範囲を見るようにしましょう。
③ ①で理解できた最大文字数のところにもどるようにしましょう。文章の上と下(横書きの場合は左右に) 人差し指をおき、 周辺視野を意識しながら一行の文字群をバランスよくながめます。文字を音声化しでもいいですが、目は動かさないように文字を理解してください。
視野の限界を超えると、端の文字がぼやけるようになるはずです。 徐々に目を慣らしながら、何度もくり返しトレーニングを行ってください。 例文は段階的に文字数がふやしてありますから、少しずつ視野が拡大していくのが実感できるでしょう。
ここで、リーディングスパン向上トレーニングの意義を理解していただくために、目がものを見るしくみについて説明しておきましょう。
目が映像をとらえるときのレンズの役割をしているのが水晶体です。レンズを通して映し出された映像は網膜で像を結びます。 水晶体がレンズだとするならば、網膜はフィルムです。 ただし、網膜のフィルムに焼きつけられる映像は均質ではなく、焦点を合わせている箇所は鮮明に、それ以外の場所はぼんやりと映ります。
読書のときも同様です。いくら現代人の視野が狭くなってきているとはいえ、たいていの人は文庫本の一ページくらいの範囲は一目でとらえられるでしょう。 しかし文章を読み始めたとたん、一文節か二文節程度のきわめて少ない文字に絞りこまれます。
この現象は、網膜の状態が一様でないことをしめしています。事実、網膜は莫大な数の神経細胞からなる集合体です。 目の中心には〈中心窩〉と呼ばれる領域があります。主に色をとらえる神経細胞が集まる高密度の領域で、最大視力をもっ場所でもあります。 レンズの役目をしている水晶体が焦点を合わせる映像は、中心窩にある受容体が受け取っているのです。
読書のとき目で追っている文字も、中心窩の受容体で映像をキャッチしています。その中心窩を取り囲むのが〈黄斑部〉と呼ばれる領域です。カメラがズーム・インした箇所の周辺部の映像を受け取る場所です。
中心窩と黄斑部は、長さでいえば5対12、面積では25対144の比率です。中心窩のまわりを覆う楕円形が黄斑部です。 人は常にどこかにピントを定め、そこを中心に対象物を見ています。
リーデイングスパン向上トレーニングを行うと、目がものを見る範囲が広がります。 視野が広がるにしたがって、中心窩がとらえる領域もそれに比例して広くなります。 つまり読書時に一目で判読できる文字数がふえるというわけです。
このトレーニングの目的は視野全体の拡大、ひいては中心窩がとらえる領域の拡大にあります。
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