文章イメージトレーニング
よく「本を読んでも、読み終えると、ちっとも頭の中に記憶が残っていない」という人がいます。こういう人は、脳に障害がないのであれば、おそらくイメージを使うのが苦手な人でしょう。小説を読んでも、そこに描かれている情景が脳裏に明瞭には措けないのです。
言葉よりも、イメージのほうが頭の中には、ずっと残り易くなります。言葉を処理する左脳よりも、イメージ処理する右脳のほうが記憶容量が格段に大きいからです。
パソコンの場合ですと、1枚のフロッピー・ディスクに、テキスト形式であれば、文庫本の6冊分ぐらいの文書が悠々と入ります。しかし、画像情報ですと(例えば、デジタル・カメラで撮影した映像)何ほども入りません。
ですから、脳の映像記憶方式はコンピューターとは違うのだろうと思いますが、詳細は分かっていません。
とにかく、人間の大脳はイメージ化すれば大量の記憶をすることが可能で、記憶の持続時間も長いという現象が分かっているので、これを活用することにしましょう。
SP式では小説を場面、情景ごとに分けてパソコン画面に表示し、イメージ・トレーニングを行なっています。映画の1シーン、あるいは演劇の一場面のように頭の中をイメージ化するわけです。このように読んでいくと、文字を読みながら、頭の中には映像が思い浮かび、あたかも映画を見るかのように理解できます。後で記憶を思い出す時も、言葉よりもまず映像のほうが思い浮かび、記憶の保持時間もかなり長くなります。何年も前に見た映画を再び見る時に、自然に次のシーンが思い出されるのと同じ感覚です。台詞よりもイメージのほうが、頭の中には長く蓄えられていることがお分かりになるでしょう。
最後までイメージ化したら、今度は目を閉じ、1つ1つのイメージを想起していきます。思い出せなかったら、もう1回、繰り返して文章内容をイメージに変換してください。そして、このイメージ処理のスピードをどんどん速めて、文章を素早くイメージ変換できるように訓練していきます。
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