正確に見ることと全体理解と精読の関係
眼球の網膜の中心寓で捉えた情報が大脳の後頭葉の視覚野に送られると、脳は意味を理解しようと働きます。そして、視野拡大トレーニングや視点移動トレーニングにより、脳に送られる情報は従来の5-10倍、あるいはそれ以上の速度で情報が送られることになります。そうすると、こんなに速いスピードで本当に読めるようになるのだろうかと驚き、不安に思ってしまいます。これは、いわば“脳内情報革命”です。今までに眠っていた脳は活発に活動を始め、潜在能力が活性化していきます。
人は一生の間に自分の能力の10%くらいしか使用せず、90%は潜在能力として使わないまま生涯を終えてしまうと言われています。しかし、速読トレーニングにより、正しい情報が脳に送られると(文節、文章、段落など意味のまとまりを持った情報)能力の活性化が継続して起ってきます。
反対に、文章を一定のまとまりとして捉えず、理解システムを無視してスピードだけを重視してトレーニングを行なうと、読書上の弊害が起ってきます。速く読んでも遅く読んでも大雑把な理解しかできなくなり、試験を受けても成績は一向に向上せず、速読のトレーニングも勉強の努力も無駄になってしまいます。
1分以内で何万文字も読めるようになる単なるギネス的な数値よりも、精読で正確に理解して、5倍速く読めるほうが試験やビジネス現場では役に立つことを、絶対に忘れないでください。
速読教室を選ぶ場合には、開発者が自ら教えているか否か、トレーニングは常に改良され続けているか否かをチェックする必要があります。私は、このような能力開発のノウハウが完成されていくには、3年~10年の試行錯誤が必要だと思っています。
話を元に戻しましょう。正確に見る能力が高まると、見るスピードの約80%のスピードに落とすと全体理解ができるようになります。これは70%程度の大雑把な理解であり、あらすじやあらましなど文脈を捉え、主題を掴み、文章全体のイメージを掴んでいく過程です。全体理解の速度が、即ち思考スピードになります。
思考スピードが速まってくると、そのスピードの70%程度で精読ができます。精読では、文字を順番に読み、作者の考えを正確にキャッチします。分速1万文字以上になると、順番に読むことは困難になりますので、精読では1万文字/分が限界スピードだと理解してください。
多くの速読教室が目のトレーニングと全体理解のトレーニングしか行なっていない現状は、非常に残念なことです。精読のトレーニングこそが実用に最も役立つもので、それを省いているのですから。
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