コンピューターと人間の頭脳の戦い
このように人間がコンピューターよりも優れている部分は、特に右脳の情報検索のスピードです。
将棋や囲碁の世界では、コンピューターよりもプロ棋士のほうが強いのは周知のことです。しかし、取った敵方の駒が使えないために分岐の可能性が少なくなるチェスともなると、コンピューターとプロ棋士は互角になり、駒数の少ないオセロ・ゲームでは圧倒的にコンピューターのほうが強くなります。
囲碁・将棋のプロ棋士は、頭の中で図形的に局面をイメージし、何十手から何百手も先まで非常な高速で読んで、最善の手を判断します。また、以前に行なわれた勝負の経過を同じように図形的に記憶、それをデータベースとして現在の自分の勝負に活用することができます。囲碁・将棋のように極めて複雑なゲームでは、全可能性を網羅しチェックする無駄の多い方式のコンピューターでは、直感的に無駄な手は排除してしまう人間の右脳の処理スピードには追いつけないのです。
また、世界計算選手権のような大会も行なわれています。この大会では、電卓だろうと、算盤だろうと、世界中のいかなるタイプの計算器を持ち込んでも構わない、という特殊条件で競技が行なわれます。
しかし、優勝者は例外なく、算盤の高段者の暗算名人です。暗算名人は頭の中で算盤をイメージして計算しているので、実際に指を動かし、珠を弾いて計算する場合よりも演算スピードが速くなるのです。電卓で答を導き出すのも、キーを叩く指の動きがネックになって物理的に時間を食い、暗算に勝てないのです。
このような右脳の卓越した働きがあって初めて、分速何万文字というレベルの速読が可能になります。
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