パソコン活用による、SP式スピード精読の威力
さて、専門書や教科書などを読んでいるときに、頻繁に戻り読みをする人がいます。これでは当然のことながら、学習のスピードは上がりません。通常は読んでいるとき、きちんと文脈を理解しながら読んでいきます。そして、難しい用語にぶつかると、目は文字を読むことを止め、頭の中の“記憶バンク”から用語の意味を引き出そうとする、理解作業に思考がチェンジします。
この時、頭の中から即座に用語の知識を引き出すことができないと、今までに読んだ文脈の記憶が急速に失われていく現象が起きます。これは、読書時に用いているのが短期記憶であり、思考の中断が起きたときは、文脈の記憶が急速に失われていく弱点を持っているからです。
つまり、整合した意味を持った文章として脳裏で有機的結合がなされないと、すぐに消し飛んでしまうのです。その結果、どうにか用語の意味を思い出したときには、もう記憶が曖昧になっていて、前後の文脈の意味が有機的に繋がらず、分断状態に陥っています。そこで、分からなくなった所まで戻り、そこから改めて読み直さなければなりません。これが、前述の戻り読みの基本構図です。
戻り読みの無駄をなくす、できるだけ減らす方法が、頭の中から知識を瞬時に引き出す方法です。
大脳の側頭葉に保存されている記憶を、思考を司っている前頭葉から検索して引き出す仕組みが、近年になって分かってきました。
SP式パソコン・トレーニングでは、単語を音声変換しないで、大脳の側頭葉の中に蓄えられている長期記憶用語を僅か0.2秒前後の短時間で記憶検索することを可能にしました。
皆さんが学校教育や日常の読書などで学習された単語の知識は、非常に多く、漢字熟語、故事成語、英単語、社会や理科の教科書の用語、新聞の現代用語、専門用語などを含めると、数万語から数十万語にも及ぶでしょう。この膨大な知識の中から一時に1個だけでなく、SP式速読法の上級者は、最高で同時に24個も単語を記憶検索し、本の中に使用された単語であることを一瞬にして判断することができます。パソコンのディスプレー画面には専門書や教科書のキーワードが順番に表示されており、専門書や教科書の内容を記憶検索してゆくのです。その処理が0.2秒という超短時間で行なわれているから、驚きです。
SP式の記憶単語認識訓練(単語再認法)が、専門書や教科書のスピード精読を可能ならしめました。
東大医学部の宮下保司教授は、朝日新聞のインタビューに答えて次のように話しておられます。
「人間の記憶検索の能力は、直感的に思い出すことができる点で、コンピューターの情報検索の能力よりも、優れている。脳の検索の働きはコンピューターと全く原理が違うと推定される」(平成10年8月7日付)
一般的にコンピューターと人間の脳の記憶検索能力では、前者のほうが上であると思われています。それは、事故でも起きない限りコンピューターの記憶は失われることがないからですが、実は直感的、同時並列処理で記憶を思い出すスピードは、人間の右脳のほうが優れているのです。
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