食卓の文化史
こんにちは。
速読インストラクターYです。
8月も来週で終りですね。
数ヶ月後には実りの秋ですよ。
耳障りな蝉の声もギラギラの太陽も思い出に変わると恋しく感じるのは不思議ですね。
今日は先日無料体験にごお越し頂いた受講生とのレッスン中に話題にあがったテーマで書籍の紹介をしますね。
「食について」
朝起きたら、
珈琲を淹れて一人読書に耽るというのが私の毎日の日課です。
だから朝食は読後。
出勤の前にサラッと食べる程度です。
だからなのか頭はシャッキとしてるのですが、
身体は重い…エネルギー不足なのでしょうかね。
「朝食は大事ですよ。しっかり食べましょうね」と受講生の方にそっと諭されました。
やはりそうかと思いたち、さっそく今朝は目覚めとともに湯気にまみれ、額に汗して朝食を作り、しっかり栄養摂ってきましたよ。
なので今朝は食をテーマに本を一冊。
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食卓、キッチンに並ぶ道具や調味料についての文化史です。
当たり前に使用しているお箸や散蓮華、ナイフやフォーク、スプーンといった「口へ運ぶための道具」が人類史上、どのような経緯で今日の食卓の上に並ぶようになったのか。口に運ぶための道具と対になる食べ物を盛る道具のあれこれ等々…興味が尽きない情報が満載ですよ。
口に運ぶ方法、食べ物、社会、文化的な背景、地理条件等々によって道具の形状、素材は勿論異なってきますね。
特に面白いなと感じたのは文化によって道具に対する「しきり」どころが違うという点ですね。
モノに対するしきりの概念というのは文化の違いを知る上でとても興味深い視点。
極端な例としてはホーローの洗面器に対する扱い方の違い。日本では使用している人も珍しいくらいですが、アフリカでは子供を行水させるものであり、食べ物を盛る器でもありますよね。我々の常識からすれば失礼ですが少し汚いとすら感じるような使い方ですよね。
食事で使用する道具は食べるという行為に対する考え方が反映された形に他なりません。食のマナーも大切ですが、その背景を知ることも大切ですよ。
道具の歴史、調理法の歴史、食文化の違いに興味がある方にオススメの一冊です。