読書スピード計測


あなたの読書スピードを計測します。
「開始」を押して、表示される文章を読んでください。
あらすじを取るくらいの理解度で読んでいきます。

「次ページ（→）」を押して読み進めてください。

最後にあなたの読むスピード（分速）が表示されます。

「開始」でトレーニングスタート、「終了」でトレーニングを終了します。

　現在の女将は七代目で、まだ三十歳前後の若さに加え、伊豆の数あるホテルや旅館の女将の中でも、随一の美人として名高い。
　テレビの二時間ミステリーで、東ちづるが演じた〝若女将〟ではなく、本物の女将である。そのせいか、新聞でもテレビでも頻繁に取り上げられるほど顔が売れている。
　この時、佐竹は、いやーな予感に襲われた。
　身代金要求のメールの第一報を新井旅館のホームページ経由で入れてきたように、誘拐犯人は徹底的に新井旅館を利用しようとしている。
　だとすると、一億円の身代金の運搬人に新井旅館の女将を指定してくるのではあるまいか。
　そうすると、女将は顔が売れているから婦人警官を身代わりに立て、なりすませて行動させるという手が使えない。
　女将は新井旅館の〝看板〟だからホームページにも顔写真が載っている。今から引っ込めてもらったところで手遅れで、間に合わない。
　……などなどと佐竹が考えていると、やっと女将の森桂子が電話口に出た。
　まず、韮山の蔵屋鳴沢への電話を依頼して、承諾を取り付ける。
「私のほうからも後追いで直ちに電話を入れますが。ところで、その後そちらでは、何か変わったことは起きていませんか。犯人から次のメールが入った、とか」
「いえ。まだ何もございません。ただ、誘拐された泉野舞ちゃんの携帯電話を、当館の裏玄関脇の木陰で見つけました。ひょっとしてと思って、ご両親にお尋ねしたところ、ストラップなどから舞ちゃんのものだと確認できました。あ、指紋のことでしたらご心配いりません。ハンカチで包むようにして拾い、手は触れておりませんので」
　さすがは二十台の若さで女将を任されただけに、機転が利く。
　もっとも、こういう狡猾な犯罪を決行する人間が携帯電話に指紋を付着させるようなドジな失敗など犯すとは思えない。それでも一応は、鑑識班に調べさせなければならないが。

読書スピード計測


お疲れ様でした。

文章の内容を覚えてしまった場合、正しい数値が計測できない場合があります。
その場合はトレーニング一覧ページより「読書スピード計測（各種文章）」より正しい数値を計測しましょう。

「もう一度」ボタンを押すと、トレーニングを再度行う事ができます。別のトレーニングを行う場合は「トレーニング一覧ページ」へお戻りください。