読書スピード計測


あなたの読書スピードを計測します。
「開始」を押して、表示される文章を読んでください。
あらすじを取るくらいの理解度で読んでいきます。

「次ページ（→）」を押して読み進めてください。

最後にあなたの読むスピード（分速）が表示されます。

「開始」でトレーニングスタート、「終了」でトレーニングを終了します。

　年寄りの大臣は、心の中でこう言って、思いきって目を開けました。
　「おや、わしには、何も見えないぞ！」
　けれども、口に出してそうとは言いませんでした。
　二人のペテン師は、
　「どうぞ、近くに寄ってご覧ください。がらがよくて、色も見事ではありませんか。」
　そう言って、空のはたを指さすものですから、気の毒に、老大臣は、なおも目を開いてみましたけれども、やっぱり、なんにも見ることはできませんでした。だって、なんにもないのですから。
　「おお、神さま！」
　大臣は考えました。
　「わしは、おろか者なのか。そんなことは思いもよらぬことだ。また、だれにも知られてはならんことだ。わしが、役目に向いとらんというのか。いかん、織り者が見えませんなぞと言うわけにはいかんぞ。」
　「いかがでしょう。なんにもおっしゃいませんか。」
　と、織っているふりをしている一人が言いました。
　「いや、すばらしい！まったく、なんとも申し分のないできじゃ。」
　年寄りの大臣は、こう言って、眼鏡ごしによく見ました。
　「このがらといい、この色合いといい！――わたしがどんなに気に入ったか、必ずや、皇帝陛下に申し上げるとしよう。」
　「それは、かたじけないことで！」
　と、二人のはた織りは言って、色の名前や、めずらしいがらの説明をしました。年寄りの大臣は、皇帝の所へもどってから、同じことが言えるように、気をつけて聞いていました。そして、そのとおり申し上げました。

読書スピード計測


お疲れ様でした。

文章の内容を覚えてしまった場合、正しい数値が計測できない場合があります。
その場合はトレーニング一覧ページより「読書スピード計測（各種文章）」より正しい数値を計測しましょう。

「もう一度」ボタンを押すと、トレーニングを再度行う事ができます。別のトレーニングを行う場合は「トレーニング一覧ページ」へお戻りください。