速読書評『伝え方が9割』
浅岡インストラクター書評『伝え方が9割』
佐々木 圭一 (著)
208ページ
なぜ、伝え方で結果が変わるのか?
この本は、回り道をしなくても魅力的なコトバを最短でつくれるよう構成してあります。この本で学べば、あなたのコトバが一瞬で強くなり、人生が変わります。
【読書の所要時間】 1回目全体理解、2回目精読 合計:1時間
書店で本を探していて、さっと読んだ時に面白そうだなと思い、この本に決めた。
伝え方が上手くなることで得する事が多々あるとは分かっていたけれども、特にこれといって上達するために何かをしたことはなかった。
この本を読んでテクニックを学ぶことができ、実際に使っていきたいと思った。
第1章は具体的なテクニックなどについてはあまり触れず、筆者の失敗談や伝え方の重要性について述べられている。
第2章からいよいよ活用できる方法が満載である!
第2章では以下のようなテクニックが書いてある。
「イエス」に変える3つのステップ
・自分の頭の中をそのままコトバにしない
・相手の頭の中を想像する
・相手のメリットと一致するお願いを作る
「イエス」に変える7つの切り口
・相手の好きなこと
・嫌いなこと回避
・選択の自由
・認められたい意欲
・あなた限定
・チームワーク化
・感謝
これらは具体例を交えて書かれているので、非常に読みやすく分かりやすい。
また、実際に、この場合どう伝えるべきかといった問題もあるので、自分の頭で考えながら伝え方を学べるのも非常に良いと思った。
次に第3章では、強い言葉を作る技術について書かれている。
人と会話をしていて、印象に残らないような事しか言えないのでは、良いスピーチとは言えないし、人の心を動かすことはできない。
人の心を動かすような強い言葉はどのようにして作ることが出来るのかというテクニックが5つほど紹介されていた。
また、筆者はこの方法だけでなく、ほかにも技術はあるだろうから自分で見つけてみるのもいいだろうといっている。
以下、5つのテクニックである。
・サプライズ法
・ギャップ法
・赤裸裸法
・リピート法
・クライマックス法
これらのテクニックについても具体例をまじえながらかかれているので非常にわかりやすく読みやすい。
強い言葉を実際に長文で活用するにはどうしたらよいのか、メールではどうするのかといった事も書かれており、読んでいて非常にためになった。
しかし、5つのテクニックに比べると、やや長文での活用法やメールにおいての活用法は書いてある量が少なく、もっと教えてほしいと思ってしまう。
本を読み終えて、非常に読みやすくためになるいい本だと感じた。
本に書いてあった技術を実際に使ってみようと思う。
初めのうちはしっかりとステップを踏み、丁寧に実践をし、自分のモノにしようと思う。
今後も時々読み返し、伝え方の技術の向上に役立てたい。
(浅岡インストラクター 2013年5月)