速読記憶術 読書感想文『プロの残業術。』 | SP速読学院

SP式記憶術レポート

受講生の方によるSP式記憶術のレポートです。
10~20分で初見の本(一冊または一部)を何度か読みます。その後、本を一切見ずにブレインマップを作成し、要約文を書き出します。

『プロの残業術。』 長野 慶太 著 208ページ

 長野氏は、「日本人は世界で一番勤勉である」という考え方は思い込みや洗脳だとして考えている。
 まず、日本は世界で最も祝日が多い。アメリカなどでは政治信条によって、休日がなくなったりする。日本ではそれがなく全国一律で休むことができる。
 では、それでも日本人のストレスが減らないのはなぜだろう。長野氏は週休二日制になっても、成果主義は変わらないことを指摘する。
 管理職の残業魔がシングルペアレントになることによって、効率が上がらないことを例に挙げる。
 また、17時退社でうらやましいと思えるアメリカにおいても、シングルペアレントのため平日17時までに業務を完了することが出来ず、土曜日にその埋め合わせをしたりする。他には退社後は第二の職場に行ったりしている者もいる。決して日本人より働いていないわけではない。そのため、残業が悪という偏見や、アメリカは自由などという偏見にだまされず、その裏の舞台を見る必要がある。
長野氏は基本は、成果を求めるより働きたいビジネスマンに向けて本を書いていることを念頭におくべきだろう。
 意欲がある人間は、週休二日制になろうと、なかろうが仕事をし続けると思う。管理職の例にしても、週休二日制の弊害というよりも、個人的な事情であると思える。
 それよりも、意欲はそれほどないが、成果主義についていけないサラリーマンが週休二日制になって、どう影響を被っているかのほうが、興味深い。

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